生理痛(PMS)と鍼灸

2019.05.23

 

〈生理痛とは〉

生理痛とは、不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、

それを外に排出しようとする時の痛みです。

異物として認識された子宮内膜や血液を、

体外に押し出そうと子宮が収縮し、

絞り出すような動きは陣痛の時と同じ、

あるいは似た動きであるといわれています。

痛くて当然なのかもしれません。

生理痛の原因は、血液の循環不良、冷え症、骨盤の歪み、

ホルモンバランスの崩れ、ストレス、

生活習慣、子宮筋腫などの内臓疾患など

西洋医学的な観点から見ると様々な要因があります。

〈東洋医学からみた生理痛〉

東洋医学の観点から生理痛を診ると、

「気」「血」「水」の3つの要素のバランスが

崩れることにより引き起こされると考えられます。

東洋医学の考えをもとに生理痛を分類すると

以下のタイプに分かれます。

〇肝鬱気滞(かんうつきたい)

生理前、生理中に臍の下辺りに張り、

押すと違和感を感じる。

怒りっぽくイライラするもの。

〇寒湿疑滞(かんしつぎたい)

生理前、もしくは生理中に臍の下を押さえて

違和感を感じたり、冷たく感じるもの。

〇気血両虚(きけつりょうきょ)

生理中、生理前に臍の下辺りに鈍い痛みがあり、

身体のダルさ、食欲がない、

お腹がゆるくなるもの。

〇肝腎虚損(かんじんきょそん)

生理前、生理中に臍の下辺りに鈍い痛み、

腰や背中のだるさ、痛み、

めまい、耳鳴りが起こるもの。

生理痛といっても、複数のタイプによって分かれており、

一つだけではなく二つ、三つを複数

当てはまる方もいると思います。

〈冷えと寒さで悪化する生理痛〉

生理痛は、ほとんどの女性が強弱問わず

一度は味わったことがあるのではないかと思われますが、

暑い時期よりも寒い時期や季節の変わり目、

そして何よりも「冷え」で悪化する方が多いようです。

先ほどの東洋医学的なちょっと難しい分類ではなく、

より簡単な体質チェックで、

ご自分の生理痛をタイプ別に見てみましょう。

〈簡単セルフチェック〉

【Aタイプ】

□生理前、または始まってからの下腹部の痛み

□張っているような痛み、または刺されるような痛み

□押さえると痛みが増強

□出血量は少ない

□生理周期が不順なことが多い

□経血の色は暗紫色、血のかたまりもある

□いつもイライラする、怒りっぽい、または憂鬱になる

□ひどい肩こり、または慢性的な痛みがある

□わき腹に手を入れようとすると痛む、乳房の張った痛み

□舌の赤みは暗紅色または青っぽい

【Bタイプ】

□生理後の下腹部の鈍痛、弱い痛み

□押さえると痛みが軽減

□出血量は少ない

□生理周期が長い、または遅くなることがある

□経血の赤みが薄い

□顔色が白っぽい、または黄色っぽい

□手足のしびれ感、貧血、めまいなどがある

□息切れ、倦怠感

□舌の赤みは薄い、または舌に歯形がつく

【Cタイプ】

□生理中、または後の下腹部の痛み

□押さえたり温めたりすると軽減

□太っている

□顔色が白っぽい、ツヤがない

□眠気が強い

□顔、身体がむくむ

□腰がだるい、寒がり、四肢の冷え

□舌苔は白い、むくんで大きい

いかがですか?

質問の数が違うので、一番当てはまる!という

項目があるもので選んでください。

Aタイプはもともと生理痛が重い方が多く、

冬はさらに悪化しやすいですが、

季節の変わり目、忙しい、ストレスが強い時でも悪化します。

情緒面での起伏が激しくなるのも特徴です。

Bタイプはエネルギーが不足しているか、

作られにくいタイプですので、

ダイエット中の方、体力が落ちている時にも悪化します。

閉経前にも現れる症状です。

Cタイプがもっとも冬に弱いタイプの生理痛の現れ方です。

本来の症状はそれほど重くない方が多いのですが、

もともと熱が足りないタイプなので、

寒くなったり冷えたりすると悪化し、

腰もお腹も痛くて動けません!!となるタイプです。

胃痛やお腹が張ったり、トイレの回数が増えたりもします。

どのタイプも痛くなってからの対処法は難しいものです。

Aなら自律神経調整、Bなら血を補い、

Cなら冷え体質の改善…。

でも実際はほとんどの方がA,B,Cの混合タイプです。

体質に合わせた治療をすること、

自律神経の乱れを整え、血流の改善、冷え対策を行い、

子宮の環境を良くするために

骨盤を整えておくことが大切です。

〈PMSについて〉

女性にとってつらいのは生理中だけではありません。

生理とそれに伴う不快ないろいろを

PMS(PremenstrualSyndrome)といいます。

女性の実に8割~9割の方が経験しているといわれています。

日本語では「月経前症候群」又は

「月経前緊張症」と言われるように、

生理中だけではなく、

生理の前後にもさまざまな症状に悩まされます。。

月経そのものよりも、

PMSの辛さに苦しんでいる方のほうが

圧倒的に多いようです。

〈PMSとは〉

PMSとは排卵期が終わった黄体期から

月経が始まるまでの約2週間ほどの期間に起こる

不快症状のことで、

月経が始まるとピタッと治まるか

症状が緩和するのが特徴です。

症状は、腹痛、腰痛、頭痛、肩コリ、めまい、

吐き気・嘔吐、だるさ、疲労感、異常な眠気、

イライラ、怒りっぽい、感情的、抑うつ、

注意力散漫などなど人により様々です。

また、症状の程度にも個人差があり、

重い人は日常生活に支障をきたす場合もあります。

〈PMSより深刻なPMDD〉

さらに、PMSよりももっと深刻な

PMDD(PremenstrualDysphoricDisorder)

というのを皆さんはご存知でしょうか?

近年、増加傾向にあるというこのPMDD。

日本語では「月経前不快気分症候群」又は

「月経前不機嫌性障害」と言い、

女性の3~8%にあたる方が悩んでいらっしゃいます。

PMSに比べ、身体的な症状よりも

精神的な症状が強いことが特徴で、

激しい怒りやイライラ、暴力的、攻撃的な言動、

重いうつ状態、周囲の人や物に

激しく当り散らすなどして、

日常生活や社会生活に支障をきたす程に

なる方が多いそうです。

本人はもちろん、周囲の方たちにとっても

非常に辛いことだと思います。

PMDDのように激しい症状が出てしまう場合は、

婦人科だけでなく、心療内科など

精神面での治療も必要になりますが、

PMSの改善には鍼灸施術が非常に有効です。

・女性ホルモンのバランスを整える

・自律神経を整える

・冷えなどの体質を改善する

などなど、カラダキュアでもPMSの方だけでなく、

更年期障害や更年期予備軍の方にも

婦人科さんとの併用、

あるいは薬を使わない穏やかな緩和法、

体質改善方法としてお選びいただいており、

多くの方々にお悩みをご相談いただいております。

〈排卵痛〉

もう一つ、生理痛ほどではないけれど、

地味に辛いのが「排卵痛」です。

生理痛ほどの症状でない方がほとんどのため、

女性たちの間ですら知らない方も多くいらっしゃいます。

〈排卵痛とそのメカニズム〉

排卵痛の原因は実はまだはっきりしてはいません。

ですが、排卵時に卵子を包んでいる

卵胞が破れることで痛みを感じる、と

考えられていることが多いようです。

排卵後に卵胞が破れたときの出血で痛みを感じる、

ということもあるようなので、

排卵痛は排卵前にも排卵後にも起こり得ます。

〈排卵痛の症状〉

症状は人によって様々ですが、生理痛とよく似ています。

下腹部の左右どちらか、または下腹部全体の痛み・

張り・重だるさ、腰痛、それに伴い

頭痛、吐き気、異常な眠気、イライラ、

気分の落ち込みなどです。

時期は生理が始まってから14日後、

基礎体温を付けていらっしゃる方は

低温期から高温期に移行する時期、

ちょうど体温が下がる日なのでわかりやすいと思います。

毎月1〜2日はなんだか体調が

思わしくない日がある、という方は

その日が排卵日あたりでないか

どうかチェックしてみてください。

また、先ほども述べたようにほとんどの方が

生理痛ほどの痛みや症状ではないと言いますが、

まれに激しい症状が出る方もいらっしゃるようです。

痛みが長引いたり、排卵の度に

激しい症状に悩まされている方は

卵巣の異常や感染症の可能性もありますので

婦人科の先生にご相談ください。

〈排卵痛の対策方法は〉

激しい症状でなく、「地味に痛いな、排卵痛かな」という

程度の方には冷え対策が有効です。

お腹はもちろん温めた方が良いですが、

夏はエアコンで冷やされた空気が下に溜まり、

下半身が冷え、そこで冷やされた血が

お腹に上がってさらにお腹を冷やします。

お仕事中に出来る対策としては…

〇靴下よりはレッグウォーマーがおススメです。

〇腹巻も骨盤を巻くぐらい思い切って下目に巻きましょう。

〇4~5分丈ぐらいのオーバーパンツもおススメです。

排卵痛は生理痛に比べると症状を感じる人は少なく、

女性の中でも認知度が低いようですが、

良い卵子を育て、スムーズな排卵サイクルを

維持するためには、冷え対策が有効です。

症状がなくても日頃から冷えには注意しましょう。

〈生理痛、PMS、排卵痛に対する鍼灸治療のメリット〉

西洋医学では痛みの軽減や、生理痛の予防などに

ピルや鎮痛剤などを処方されることが多いですが、

薬を飲み続けることに抵抗を感じる方も多いと思われます。

鍼灸施術の場合は、経穴(ツボ)を刺激して経絡を整え、

臓腑や気、血のバランスを通して、

自律神経やホルモンバランスに働きかける、

いわば体への遠隔操作。

安心・安全な施術です。

薬に比べると改善を実感できるまでは

時間がかかることもありますが、

根本的な原因である体質の改善ができ、

副作用の心配などはありません。

女性が心身ともに健やかに過ごすため、

必要不可欠なのが健全な生理とそのリズムです。

少しでも気になる方はぜひご相談ください。

 

 

 

当院は「真の美しさは健康から」をモットーに施術しています。

鍼灸の詳しい説明はこちらからどうぞ。

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