
肌には20種類以上の常在菌が住んでいて、この常在菌のバランスが良いと荒れにくく健康で美しい肌状態を保つことができると言われています。
中でも、美肌菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌の存在がポイント。
表皮ブドウ球菌とは?増やし方、守り方は?などを書いてみます。
肌の常在菌とは
肌の常在菌は3タイプに分けられます。
1.善玉菌…表皮ブドウ球菌など
善玉菌の代表格と言える表皮ブドウ球菌は皮脂などを分解して脂肪酸やグリセリンを作り出すことで、肌を弱酸性に保つ、悪玉菌の増殖を抑える、MNF(天然保湿因子)を作り出し潤いを与え、肌バリアを維持するなどの働きがあります。
2.日和見菌…アクネ桿菌など
日和見菌とは、肌環境によりプラスにもマイナスにも働く菌の事です。
代表菌といえるアクネ桿菌は酸素を嫌う嫌気性菌なので、毛穴や皮脂腺に存在しており、肌環境が良い時は善玉菌と同様に汗や皮脂を分解したり、病原性の強い最近の増殖を抑えたりするプラスの働きをしますが、ストレスや食生活などで皮脂が過剰に分泌されたり、汚れや老廃物などで毛穴が塞がったりすると過剰に脂肪酸を作り出して炎症を起こしニキビの原因になるなど、マイナスの働きをしてしまいます。
3.悪玉菌…黄色ブドウ球菌など
悪玉菌の代表菌といえる黄色ブドウ球菌は、存在するだけでは悪影響はありませんが、善玉菌の減少などにより肌環境がアルカリに傾くと増殖し、肌荒れなどのトラブルの原因になります。
かゆみを引き起こしたり、キズがある場合は化膿させたりする原因にもなります。
善玉菌を守って増やすには
お読みいただくと分かるように、表皮ブドウ球菌を増やしておくことが日和見菌の働きをプラスにし、悪玉菌の増殖を抑えることに繋がり、よって美肌への近道となります。
これら肌の常在菌は肌表面の角質層や毛穴、皮脂腺に存在します。
肌表面への過剰な刺激、つまり
・過剰な洗顔やクレンジング、ピーリング
・肌に合わない基礎化粧品、メイク
・メイク残り
などが表皮ブドウ球菌の増加を妨げ、悪玉菌の増殖を促すことになり、結果、常在菌のバランスを乱すことになります。
特に、過剰な洗顔とクレンジングや頻回なピーリングは表皮ブドウ球菌の餌となる皮脂まで洗い流してしまったり、ターンオーバーを迎えていない必要な角質層まで剥がしてしまったりすることになります。
適した洗顔で汗や皮脂を流しても、自然に皮脂が分泌され弱酸性に戻りますが、回数が頻繁であったり、擦りすぎていたりすると皮脂が出にくい、反対に過剰に分泌されて日和見菌を悪玉方向に働かせてしまうことになりかねません。
「メイクを落とさないまま寝てしまう」は絶対に×です。
美容鍼で増やせる?
表皮ブドウ球菌が住みやすい状態を整えておくには美容鍼がぴったりと言えます。
表皮ブドウ球菌は表皮層のさらに表面、角質層に存在しています。
角質層とは
表皮ブドウ球菌を増やすには、表皮層の役割であるターンオーバーと肌バリアを正常に働かせておく必要がありますが、美容鍼はセラミドの生成を促進したり、ラメラ構造を整えたりと角質層を含む表皮層表面の働きを正常化、活発化させるのが得意なのです。
お肌の調子がイマイチな時や、お肌環境が乱れやすい季節は、いつものスキンケアを見直しつつ、美容鍼習慣をとりいれてみてはいかがでしょうか。
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